「学校では言わないで……恥ずかしい」『月がきれい』第1話「春と修羅」感想




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2017年春アニメの『月がきれい』第1話「春と修羅」を見ました。

他の各話の感想は以下にまとめてあります。

『月がきれい』感想記事-まとめ-

2017.05.31

第1話「春と修羅」あらすじ

以下に、公式サイトよりあらすじを引用します。

小説家志望の文芸部員、小太郎。茜は陸上部で短距離走専門。中学3年になり、初めて知り合った2人。家族と食事に出かけたファミレスで出くわしたり、運動会の用具係で一緒に作業したりが続き、互いを意識し始める。

サブタイトルの「春と修羅」は宮沢賢治の詩集です。

息が詰まりそうなほど美しい背景描写

『月がきれい』第1話「春と修羅」より ©「月がきれい」制作委員会

まず私事なのですが、私は学校がキライでした。私はそもそも他人がニガテなのです。一人っ子ゆえの性分なのか分かりませんが、大勢の他人と狭いと感じる教室を共有する、あの空間がキライでした。ヒドく窮屈で、なんだか閉じ込められているような感覚で日々過ごしていました。

私は高校が舞台のアニメやドラマを見ると、その頃のことを思い出して、ヒドく憂鬱な気分になります。

それでもあえて言いたいのは、『月がきれい』の学校描写はヤバいです。今まではせいぜい、学校って憂鬱な所だったなぁとしか思わなかったのですが、この作品を見ていると、「ああ、私もああやって友達とじゃれ合ったりしたなぁ」とか、「私もこんな風に女の子を意識したことあるなぁ」なんて、そんなどこかに置いてきたはずの甘酸っぱい何かを思い出してしまいます。

リアルな情景描写とそれに合ったお芝居

あと感じるのが、リアルな情景描写に合わせてか、声優さんもあんまりアニメっぽい声でお芝居をしてないんだなぁっていう点です。

どちらかというと一般向けの劇場版アニメ作品(例えばジブリ作品のようなもの)のようなお芝居のように感じます。

もちろんそれは、リアルな描写に合っていてスゴく心地よいです。それと同時にリアリティがスゴいので、学校がニガテだった私にはなんだか少し息が詰まるような、そんな気持ちにさえなります。

今の学生のリアルなのか、昔の学生のリアルなのか

『月がきれい』第1話「春と修羅」より ©「月がきれい」制作委員会

LINEで行事用の連絡グループを作ったりなんてところは今風で、「今の学生はこうやってるのかぁ、それじゃスマホ持ってない子は寂しい思いするなぁ」なんてことを思いながら見てました。

ところが次のシーンでは、小太郎くんが自室の照明器のスイッチであるヒモをパンチしてボクシングの真似事みたいなことを始めます。「うわぁ、それ子供の頃やったわ!」と思わず声が出てしまいました。

あるいは家族で行ったファミレスで同級生と会ってしまって、うつむき加減でご飯を食べてみたり親が挨拶しに行って恥ずかしい思いをするシーンなんかは、「何がそんなに恥ずかしいんだ、堂々とすればいい」なんて思う反面、「ああ、自分もそうだったなぁ」とオッサンでも共感してしまいました。

女子の目線はこうなのか

『月がきれい』第1話「春と修羅」より ©「月がきれい」制作委員会

構成・脚本ともに柿原優子さんが担当しています。

キャストの名前順でいうと主人公は小太郎くんのようですが、どちらかというとヒロインである水野茜ちゃんから見た視線、というのが多いように感じます。

例えばじゃれ合っている小太郎を見る茜だったり。女子トイレで緊張をほぐす茜だったり。

作品を見ていても「へぇ、女の子はこういう風に男の子を見てるのか」と思うようなシーンが多々ありました。用具係の集まりで小太郎を見た茜の「頭、はねてる」なんてシーンもそれですね。男の子だと異性を見てきょどるだけなのでそういう違いも丁寧に描かれていて面白いです。

文学少年、小太郎

『月がきれい』第1話「春と修羅」より ©「月がきれい」制作委員会

そして私がもう一つ共感してしまうのが、小太郎くんが文学少年であるところです。

私もちょうど小太郎くんと同じくらいの年の頃、太宰や漱石なんかにハマって読んでたので共感してしまいます。

小太郎くんが自分で書いた小説を投函したあとに行く、古書店のお兄さん。この人のキャラクターがまた良いですね。自分の好きな音楽を薦めてレコードを貸してくれたり、さりげなく小太郎くんが見ていたアイドルグラビアが載った雑誌も「色んな本を読むと良いよ」とオマケしてくれるところがスゴく良いです。

OP/EDともに東山奈央

そして、『月がきれい』はOP/EDともに東山奈央が担当ですよ。やったね奈央ちゃん!

私、マンガでアニメ化もされた『神のみぞ知るセカイ』が大好きです。それもあって、その作品でデビューした東山奈央さんにも特別な思い入れがあります。断然応援しています。

OPもEDも担当なんてスゴいですねぇ。なかなかあることじゃないです。この曲を聴くことも含めて毎週楽しみなアニメ作品になりそうです。





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