『ひそねとまそたん』第9話「ギャーーー!!」感想




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「同じですよ……そういうのを好きっていうんです」

『ひそねとまそたん』第9話「ギャーーー!!」より © BONES・樋口真嗣・岡田麿里/「ひそねとまそたん」飛実団

 夕方、まそたんに会いに来るひそね。「ごめんねまそたん、しばらくはたくさん会いに来られなそうで……もし、小此木さんとわたしが一緒にいるところを見られでもしたら……うぅ死にたくないよぉ!」とまそたんに話すひそね。

 女子高生たちと歓談する隊員たち。「巫女が神聖とかマジ幻想だから」「男作っちゃダメなのはDパイだけっしょ」という女子高生たち。その様子を部屋の外で聞いてるDパイたち(ひそねのぞく)。「おい、そいつら未成年だろ」という財投、仲間から「どうしたんすか財投さん」「急にマジメぶっちゃって」とツッコまれます。「俺はいつだってマジだよ」という財投。「ねえ写真撮ろうよ」と言われる財投、「それ撮ったらサッサと帰って寝ろよ」といって一緒に写真を撮る財投。その様子を見てる絵瑠に気づく財投、絵瑠は部屋の前から去り財投はその後を追います。

 「おい、ちょっと待てよ!待ってって!星野!」と追いかける財投。「さっきのは誤解で……」という財投、「なんで私に言い訳するんですか?わたしたちはただの同僚です。あなたが女子高生と仲良くしようが浮ついてチャラつこうが私にはなんの関係も……」といった絵瑠、振り返り去ろうとしたとき階段から足を滑らせてバランスを崩します。それを助けようとする財投。手を掴み助けたものの勢いでそのまま階段を駆け下り、勢いで壁ドンする財投。そのままキスをしてしまったようです。財投を押しのける絵瑠。「最低!信じらんない!」と絵瑠、「イヤヤヤヤヤ、わざとじゃない!」という財投、しかし絵瑠のビンタが財投の頬を打ちます。「もう近寄らないで!むっつりスケベ!犯罪!スケベ!ケダモノ!」といって階段を駆け下り去る絵瑠。「マジか……」とショックを受ける財投。外に出て顔を真っ赤にしながら「マジか……」とつぶやく絵瑠。

『ひそねとまそたん』第9話「ギャーーー!!」より © BONES・樋口真嗣・岡田麿里/「ひそねとまそたん」飛実団

 「榛くん、榛くーん」と格納庫にやってきた棗。そこにはまそたんの寄りかかり眠るひそねがいました。眠るひそねの胸ポケットに入れられたスマホ、そこに小此木と同じゾンビのストラップが付けられていました。それに気づき、「榛くんと同じ……」とつぶやき涙を流す棗。棗が手にしていたコンビニの袋を落とした音で目を覚ましたひそねは目を覚まします。外に走る棗、追いかけるひそね。

 「棗さん、あの……申し訳ない」と謝るひそね。格納庫にいたのはまそたんに会いに来ただけだというひそね。「わたし……榛くんが好きです」という棗、「へ?」と答えるひそね。「スゴく好きなんです。ずっと昔から、この気持ち見つけたときから本当にずっと、ちゃんと……だから、許せないです。あなた、わたしと同じマジレッサーだって言って全然似てないじゃないですか。ウソばっかじゃないですか」と詰め寄る棗。「い、いえ、何もウソは……わたしマジにマジレッサーで……」というひそね。「だったらちゃんと言って下さい」と棗、「マジレッサーです!」とひそね。「違います!あなたもちゃんと、榛くんのことが好きだって言って下さい」という棗。「好き?わたしが小此木さんを?」とひそね。「いえいえいえ、わたしが小此木さんを好きって……そりゃキライではありませんよ」と寝癖のこと、声のこと、タバコのことなどどう思ってるか話し出すひそね。「好きなところは色々ありますけど、だけどそんな棗さんの思うようなのとは違って……、そうです!全然違うんです」とひそね、「同じですよ……そういうのを好きっていうんです」という棗。急に顔を真っ赤にして「きゃーーー!!」と叫び声を上げ、走り出すひそね。

ひそね「そんな、そんな……今まで自分の心が落ち着かなかったのは……わたしが小此木さんのことを、好き……だったから?ですが、考えれば考えるほど腑に落ちる感じ……と、いうことはやはりわたしは小此木さんを……わたしが……わたしなんかが小此木さんのことを……きゃーーー!!」

『ひそねとまそたん』第9話「ギャーーー!!」より © BONES・樋口真嗣・岡田麿里/「ひそねとまそたん」飛実団

 ベッドの上で眠れない様子の絵瑠、その部屋に戻ってきてベッドに倒れるひそね。

 翌日の合同訓練。「甘粕さん、いつも通り飛べば大丈夫です」という小此木。それだけで顔を赤くするひそね。「ま、まそたん!わたしを早く飲み込んでおくれ!」というひそね。飲み込まれ搭乗する絵瑠とひそね。OTFの目がいつもと違います。「行こうまそたん……どうしたのまそたん?いくよ?飛んでもいいんだよ?」と声を掛けるひそね、まそたんは動きません。「甘粕さん……」と心配そうな絵瑠、そのとき絵瑠に痛みが走りスーツが溶け始めていることに気づきます。同様にひそねのスーツも溶け始めています。「あり得ません、これまでの搭乗実績で細かくアップデートしてきたスーツです。耐久時間が短すぎる」という幾島。首を振る曽々田、「訓練は即時中止、パイロットは全員OTFから強制イジェクト」という柿保。

 様子のおかしいノーマとまそたん、暴れながらパイロットを吐き出します。スーツが溶けた状態で地面に叩きつけられるひそね。あまりの惨状に息を飲む名緒、小此木、他の隊員たち。うろたえる柿保からマイクを奪い「急ぎ薬剤を噴射!二人についた胃液を中和させる!」と貞、隊員たちが薬剤を噴射します。「どうやら手遅れだったみたいね……」という貞、「申し訳ございません」という飯干。

 「どうして……?」と絵瑠、「まそたんが……まそたんが苦しいって……」というひそね。「それって……」と小此木、「吻合が起きてしまったんです」と飯干。「変態飛翔生体と深く同期しあっているパイロット側の感情に変化が起こり、それが吻合を引き起こした」という飯干、「吻……合……?」とひそね。「なるほど、であればスーツが溶けたことも理解出来ます。吻合……すなわちOTFがあなた方を積極的に消化しようとしたわけですから……」という幾島。「そんな……どうして急に?」と真弓。「悪いことと取るかは彼女たち次第です。詰まるところ、変態飛翔生体が喰らおうとしてるもの……」と飯干、「ひそねさん、絵瑠さんにあってわたしたちにない感情ということですか?」と莉々子。「言い換えればそうですね。あなた方、恋をしましたね?」と聞く飯干。「うっ」と言葉に詰まるひそねと絵瑠。「恋、してますね?」と冷たい表情で言う飯干でした。

恋に気づいたひそね、それ故に吻合が起きてしまう!

 棗のしゃべり方っていかにも岡田麿里脚本に出てきそうなしゃべり方しますよね。半分キレながら喋る感じというのでしょうか……ああ言う風に喋ってねって指導をされるのかな?それとも脚本に書いてあるのか……。その辺は分かりませんが、いかにも岡田麿里っぽいキャラクターだなぁと思いました。実際に今回の脚本を書いてるのは他の方ですが、ストーリー構成は岡田麿里氏なのでこういう言い方をしました。

 それはともかく、棗が自覚させることでひそねは自分の気持ちに気づいてしまいました。それに気づくシーンの演出、素晴らしいですね。少し月明かりが差してゆっくりとひそねに近づき、顔が真っ赤になるひそね。「きゃーーー!!」と叫び声を上げて走り出す、いやぁこのシーンスゴいです!

 絵瑠がキスしてしまうシーンは笑いました。絵瑠と財投はこれ、完全にトレンディードラマのヤツじゃないですか。「おい、待てよ!」ってお前はキムタクか!みたいな感じでした。階段から落ちたら壁ドンしてる……その上キスしてしまってるって、いやぁ面白すぎます。今どきこんなトレンディーなヤツ、ドラマじゃ見れませんね。

 恋愛模様、三角関係のような話だとヘビーになりがちで、今どきは流行らない感じになってしまうかも知れません。が、そこにそういう要因でOTFに乗れなくなる、という別の要素を入れることで直接感情に向き合わない、別の見せ方になっていて、話としては重いはずなのに、それほど重いと感じさせないで展開するストーリー運びはスゴいなぁと感心して見ていました。素晴らしいテクニックだと思います。

 ひそねと絵瑠が恋してしまったことで吻合が起き、OTFに消化されそうになってしまいました。さてこれからどうなっていくのでしょうか……。恋は止められない感情ですからね。二人はもうOTFには乗れないのでしょうか?そうなるとマツリゴトはどうなってしまうのでしょうか?一体どうなるのか……次回も非常に楽しみです!





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