『ゴールデンカムイ』第10話「道連れ」感想




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「信じない……自分の目で確かめるまでは……のっぺら坊に会いに行く」

『ゴールデンカムイ』第10話「道連れ」より ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

 入れ墨人皮について話ながら歩く杉元一行。「俺たちが持っている入れ墨は5人分、鶴見中尉は白石が見た1枚だけなのかな……?入れ墨を追っているのはあと……前にお前が言ってた土方だよな?他の囚人を集めて仲間にしてるんだろう?見つけられれば一気に入れ墨を見つけられるかも知れない。土方歳三……一体どんな男なんだろう……」という杉元。「こないだ目の前にいたんだけど……」と心の中でツッコむ白石。

 福寿草の花を見つけ春の訪れが近いことを感じる杉元と白石。アシ(リ)パは「チライアパッポ、わたしたちはイトウの花と呼んでいる」といいます。「イトウは春に現れる。チライアパッポが咲くのはイトウが川を上ってくる合図なんだ」というアシ(リ)パ。川をせき止めているのを見つける白石、「魚を捕るためのアイヌの仕掛けだ」と教えるアシ(リ)パ。イトウが採れないかなと仕掛けに近づく白石、「イワン・オンネチェップ・カムイだったらどうする?」とアシ(リ)パ。イワン・オンネチェップ・カムイはアイヌの伝説でヒグマを食べたイトウと言われるイトウのヌシです。

 「へぇ、ヌシねぇ」と白石、足場が崩れ川に落ちます。川の中でとんでもない大きさのイトウに飲み込まれそうになる白石。それを助けるアイヌの男。その男に「お、キロランケニ(シ)パ!」と声を掛けるアシ(リ)パ、「あの人は父の昔からの友人なんだ」と紹介するアシ(リ)パ。「アシ(リ)パ、やっと会えた」というキロランケ。

 「イトウは皮が美味いんだ。皮を残して利用するか、それとも食べちゃうか……うーん、ホントに悩むところだなぁ」というアシ(リ)パ。「食べちゃえばぁ?」と答える杉元。そして皮も焼いたイトウを食べる杉元、アシ(リ)パ、白石。「めちゃくちゃ分厚い皮だけど焼くと柔らかくなるなぁ」と白石、「ん~、ヒンナヒンナ」とアシ(リ)パ、「幻の巨大魚、ヒンナだぜ……」と杉元。「目玉は茹でダコの味がして美味いんだ、しゃぶっていいぞ、杉元」と目玉を勧めるアシ(リ)パ、目玉にしゃぶりつく杉元。

『ゴールデンカムイ』第10話「道連れ」より ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

 「杉元……不死身の杉元か?」と聞くキロランケ。「なぜそれを?」と聞く杉元、「俺は第七師団だ」というキロランケ。「鶴見中尉の手下か?」と聞きナイフを抜こうとする杉元、「待て、杉元」と諫めるアシ(リ)パ。「鶴見中尉……俺がいた小隊の中尉は別の人間だ。それに俺は除隊して以来誰とも関わりはない」というキロランケ。「確かに第七師団は2万人からいる……。鶴見中尉の隊とは限らんか……」と杉元。

 「アシ(リ)パはどうしてこの男たちと一緒にいるんだ?」と聞くキロランケ。「ん……相棒だ。そしてこっちの白石は役立たずだ」と答えるアシ(リ)パ。「そうか、お前がそう言うんなら信用できるんだろう」というキロランケ。キロランケは自分の村に来た年老いた倭人が小蝶辺明日子を探していると言った、とアシ(リ)パに伝えます。小蝶辺明日子はアシ(リ)パの和名でした。「その名前を知っているのは死んだ母と父だけなのに!」というアシ(リ)パ。

 「網走監獄で起きたこと、俺はすでに知っていた。のっぺら坊は自分の外の仲間に囚人が接触できるヒントを与えていた。小樽にいる小蝶辺明日子、のっぺら坊はアシ(リ)パに金塊を託そうとしていたのだ……。のっぺら坊はアシ(リ)パの父親だ」というキロランケ。「ウソだ……アチャがアイヌを殺して金塊を奪うなんて……そんなの……」とショックを受けるアシ(リ)パ。「なんでアンタはアシ(リ)パさんの和名を知っている?」と聞く杉元。「俺はアシ(リ)パの父と一緒に日本へ来た」とキロランケ。

 「のっぺら坊は日本のアイヌじゃない。金塊を奪った後の逃走経路から推理するにヤツはそれを小樽、いずれは国外へと持ち出そうとしていた」と永倉に話す土方。

 「金塊が見つかればのっぺら坊が死刑になってアシ(リ)パさんの父親の仇が取れると思っていたが……」と杉元。「信じない……自分の目で確かめるまでは……のっぺら坊に会いに行く。もし本当にのっぺら坊がわたしの父親なら娘のわたしには全てを話してくれるはずだ」というアシ(リ)パ。「確かに……北海道に散らばった脱獄囚を全員捕まえるよりは楽だろうな。少なくとも居場所はハッキリしている」というキロランケ。「甘いぜ甘いぜ。俺は日本中の監獄を脱獄してきたが網走監獄は中でもとびきり厳重だ。本人に会うなんてまず不可能だろうぜ……俺の協力無しではな」という白石。「脱糞……いや脱獄王……」というアシ(リ)パ。「脱獄王?なんだそれは?」とキロランケ。「白石は……網走監獄を脱獄してきた入れ墨の囚人だ」と教える杉元。

 白石の入れ墨を見て「なるほど……剥がせというわけか……」というキロランケ。「やはりすぐに分かるのか」という杉元、「こんな真似ができるのはあの人しかいない。他にもあるのか?」と聞くキロランケ、「ない」と答える杉元。「そうか……。アイヌの金塊を奪ったこと。のっぺら坊と同じ国から来た人間として俺は責任を感じている。お前たちが相応の取り分を望むのは構わないが残りはアイヌに返すべきだ。それを最後まで見届けたい」というキロランケ。

 キロランケと共にアシ(リ)パの村へと戻り、網走に向かうルートを考える一行。小樽と網走、中間地点にある旭川には第七師団の本部がある、という谷垣。「そうだ、第七師団本部に鶴見中尉のこと密告したらどうかな?」と白石。「本部には鶴見中尉の息のかかった人間もいる……」と谷垣。「いずれにしてもどこかで荒事になる。ここに寄っていこう」と札幌を指すキロランケ。「知り合いの銃砲店がある。武器屋爆薬を安く買えて足も付かない……言ってなかったか?俺は元工兵でね、203高地では即席の手投げ弾をしこたま作ってロシア軍のトーチカを吹っ飛ばしてたもんさ」というキロランケ。「なるほど、それは頼もしいなぁ……」という杉元。

 夜、トイレに行ったついでに話し込む白石と杉元。「なあ、杉元。あの男連れて行って大丈夫なのか?」という白石。「別にお前のことだって信用してねぇけど……キロランケはのっぺら坊のこと、まだ何か隠している気がする。それにアシ(リ)パさんが懐くならそれほど悪いヤツじゃないんだろ」という杉元。

 翌朝、馬にまたがる杉元たちとそれを見送る谷垣、お祖母ちゃん、オソマとリュウ。「大事な農耕馬だ。畑を耕す時期までには帰ってこいよ」という谷垣。「ああ!」と杉元、「フチをよろしく頼むぞ」とアシ(リ)パ。「俺の馬……小さいんだけど……」という白石、「よし、行こうか!まずは札幌、そして網走へ!」と杉元、出発する一行なのでした。

ヒグマに襲われる率が高い第七師団の人たち……

 谷垣は見事にヒグマを利用したトラップで二階堂、尾形の二人を撃退しました。しかし第七師団の人たちはヒグマに襲われる率が高いですね……第3話のときといい……。

 二階堂は裏切り者だった、というよりは尾形にそそのかされて行動を共にしていたという感じなのでしょうか。二階堂が鶴見を裏切るメリットっていうのはあまりないように感じます。とにかく杉元を殺したい、そういうことでしょうか。そして、尾形はまんまと逃げおおせてしまいました。再登場したとき、一体誰と戦うことになるのでしょうか。

 前回、第9話で土方がアシ(リ)パの和名を気にしていた話ですが、今週その核心に触れのっぺら坊がアシ(リ)パの父親であることが明かされました。キロランケはのっぺら坊と共に渡ってきたというならば、そもそものっぺら坊の外部にいる仲間というのがキロランケなのでは?という気がしなくはないのですが……どうなのでしょうか?キロランケが隠していることというのはそういう話なのかな……?

 次回は……サブタイトルが「殺人ホテルだよ全員集合!!」ってこんなサブタイトルでいいのでしょうか?サブタイトル見ただけで笑ってしまいましたが……次回も非常に楽しみです!





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