『ゴールデンカムイ』第9話「煌めく」感想




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「この勝負、最初の一発で決められなかったことを……後悔させてやる!」

『ゴールデンカムイ』第9話「煌めく」より ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

 村で手伝いをしてアシ(リ)パの祖母の家に戻る谷垣。そこには尾形と二階堂の姿がありました。村で怪我をした兵士がいると聞いて待っていたという二人。

 「玉井伍長は今も行方がわからん。野間も岡田も、お前と行動していた連中は誰も戻ってこない」という尾形。「不審な猟師たちを追跡していて自分だけはぐれました」と説明する谷垣。

 緊迫した場面にオソマが乱入し、尾形、二階堂、谷垣に「シンナキタラ!(アイヌ語で変な耳の意)」と指を差し「ぬあーいそがしい」とダダをこねはじめます。「オソマ、お祖母ちゃんを自分のチセに連れて行け」という谷垣。お祖母ちゃんの肩を掴み「玉井伍長から何か聞いているだろ?」という二階堂。「何のことか分からないがその人から離れろ、二階堂。乱暴するならタダじゃ置かない……」という谷垣。「お前が玉井伍長たちを殺したな、谷垣……」という尾形。「ありえません!」と答える谷垣。「この誤解は非常にマズいぞ……」と一瞬自分の銃を見る谷垣。

 「今、アレを見たな?銃に飛びついてもこれがないと使えんぞ」と銃から抜いたのボルトを見せる尾形、お祖母ちゃんに銃を突きつける二階堂。「尾形上等兵殿……どうかこの人たちだけは……」と頼む谷垣。「冗談だ、カマを掛けてみた。お前は嘘が苦手のようだな、谷垣」という尾形。「しばらくここで恩を返したいなら好きにしろ。見なかったことにしてやる。行くぞ二階堂。ああ、そうだ……ところで不死身の杉元を見たか?ヤツはアイヌの子供とつるんで入れ墨人皮を持っている……俺が杉元と出会ってから一番近い村がここだ……」と聞く尾形。「……いいえ」と答える谷垣、「そうか……」と尾形。尾形と二階堂はお祖母ちゃんの家から出て行きます。

『ゴールデンカムイ』第9話「煌めく」より ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

 「ここにはもう居られない……」と考えた谷垣は村を出て行くことを決めます。オソマに通訳を頼む谷垣、しかしオソマは泣き黙ってしまいます。雰囲気で察したお祖母ちゃん、「出て行くのかい?」とアイヌ語で聞きます。別れを惜しみ涙を流す谷垣。泣きながら抱きつくオソマ、そのとき谷垣の額を尾形の狙撃により撃たれた弾がかすめます。

 お祖母ちゃんの家が見える丘の上にいる尾形と二階堂。「谷垣はマジメな男だ。鶴見中尉を出し抜こうなどという話には乗ってこないと、玉井伍長には釘を刺したのに……。玉井伍長たちは説得に失敗し口封じをしようとして返り討ちにあったと考えるのが自然だろ……谷垣は回復を待って鶴見中尉に我々の謀反を伝えに行くつもりだったに違いない」という尾形。

 お祖母ちゃんにアイヌの鉢巻きを巻いてもらった谷垣、「お祖母ちゃん、いいから伏せてくれ」と言います。「戦うしかない……。だが、あの射撃の達人と銃無しでどう戦う……」と谷垣。「この30年式歩兵銃……優秀な銃だが並の兵士では100m先となると相手に致命傷を与えるのは難しい……。でも俺は300m以内なら確実に頭を撃ち抜ける……」という尾形。「もはやアイツらは第七師団でもなければ何者でもない……俺の敵だ」と覚悟を決める谷垣。

『ゴールデンカムイ』第9話「煌めく」より ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

 その頃、杉元たちはニシン番屋で酒を飲んでいます。「寝床にありつけて運が良かったな」と杉元、「酒も手に入ったし極楽だぜ」と白石。そこにやってくるやん衆のフリをした土方。自分の孫と歳が同じくらいだと言ってアシ(リ)パを抱き上げる土方。「綺麗な色の瞳だ……よく見ると青の中に緑が散っておる……ロシア人の血が混ざっておるのかな?」と土方。その老人が土方であることに気づいた白石、「このジジィ何のつもりだ……」と怯えます。「同じ目をした知り合いがおる……」と土方、カットインするのっぺら坊と呼ばれる男。「この子の名前は?」と聞く土方、「アシ(リ)パ……」と答える杉元。「和名は?」と聞く土方。「さあ……聞いたこともないなぁ」という杉元。「そうか……」と土方、しばし見合う杉元と土方。「じゃ、失礼するよ。アシ(リ)パちゃん元気でな」とアシ(リ)パを白石に渡す土方。そのとき白石の耳元で「複製を作れ」と言い残して去ります。「変な爺さんだったなぁ」という杉元。

 お祖母ちゃんの家の窓から火を付けた藁を放り投げ煙幕を作る谷垣。「先手を取られた」と言って走り出す尾形。壁をくりぬき穴を開けたお祖母ちゃん、谷垣のためにお祈りをします。オソマは二瓶鉄造の単発銃を持ってきます。壁の穴を丘の上から見ている尾形と二階堂。「やられたな……だが手負いでは遠くまで逃げられん……。谷垣狩りだぜ……」と尾形。「弾は二瓶が最後に装填した一発のみ……。この勝負、最初の一発で決められなかったことを……後悔させてやる!」と二瓶の銃を構える谷垣でした。

また一人、変態が散る!

 辺見が煌めいて逝ってしまいました。弟の惨い死を目の当たりにして、その死に憧れてしまった辺見和雄。最後は杉元に殺されるのではなく、通りかかったシャチに弄ばれて死ぬという非業の最期だったのですが、本人は「こんな死に方ッ!最高だぁ!」と大満足で逝ってしまったわけです。

 土方はアシ(リ)パのこと、その目を知っていると言いました。ということはのっぺら坊の正体は……ということでしょうか。その辺は物語が進めば明らかになるんでしょうから楽しみにしておきます。

 そして次に戦いに巻き込まれたのは谷垣でした。あらぬ疑いで命を狙われることになった谷垣ですが、世話になったアイヌの村、人々を守ることは出来るのでしょうか。次回も非常に楽しみです!





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