悪い娘には鉄拳制裁!『アリスと蔵六』第1話「赤の女王、逃げる」




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2017年春アニメの『アリスと蔵六』の第1話を見ました。

第1話「赤の女王、逃げる」あらすじ

以下に公式サイトよりあらすじを引用します。

人里離れた深い森、猛烈な風雨が荒れ狂うなかを走り続ける金髪の少女。
そんな彼女を追う者たち、そして彼女に手を差し伸べる者たち。
さまざまな思惑が激しく交錯するなか、「紗名」という名のその少女は、生まれて初めて外の世界へと飛び出す。
……そうして紗名がたどり着いたのは、大勢の人々が行き交う東京の繁華街・新宿歌舞伎町。
その一角にあるコンビニで、樫村蔵六という絵に描いたような“頑固じいさん”と、彼女は出会う。

紗名、蔵六と出会う

『アリスと蔵六』第1話「赤の女王、逃げる」より © 今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

この作品の良さは、主人公をおじいさんにしたところでしょう。普通ならボーイミーツガールで展開するような話でも、ボーイの部分を老人にすることで面白味が出ています。

「な、なあ……私と取引しよう。そうすればなんでも願い事をかなえてやるぞ」と紗名が言っても「それが人に物を頼むときの態度かね」と一蹴。

これが少年ならば「な、なんなんだお前は」と話が転がるところですが、そういう方向に染まらない、一般常識を持った大人が相手になるわけです。このやり取りが面白いです。

二人が車で話しているところに追っ手が現れたときも、逃げるとかかばう、とかじゃなくて「降りろ」という選択肢になります。これぞ常識人と言った感じです。他人を巻き込むんじゃないと怒るのです。ブレーキを踏んで、「降りてくれ」というシーンで、車が止まっているはずなのに車窓の景色が動いているのスゴーく気になりましたが……きっと円盤になったときには直っているでしょう。

車が事故って停止、紗名と追っ手であるあさひとよながで研究所に戻る、戻らないとやりとりしているところも、蔵六が割って入って説教タイム。この手の異能力ものでは、壊される町やその被害に遭う人々というものにはなかなかスポットが当たることが少ないですが、その人たちを代弁するかのようにお説教をします。

「物事には限度ってものがある。どんな事情があるのか知らねぇが、この辺りには年寄りや子供だって歩いてんだ。お前らのやったことは、人を殺してたかも知れねぇんだぞ」

なかなか、こんな正論を言ってくれる作品、ないと思います。まだまだ幼い子供が相手とはいえ、ゲンコツで殴るシーンは「よくやってくれた!」と言いたくなる名シーンでした。

能力者なのに警察に捕まる

『アリスと蔵六』第1話「赤の女王、逃げる」より © 今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

このシーンもコミカルで面白かったです。スゴい超能力みたいなものを持っている娘たちなのに蔵六の「じきここに警察がくる。出るとこ出てきっちり反省してもらうからな」と一緒に警察に連れていかれてしまいます。

警察は当然、子供たちより蔵六の方を疑うわけですが……当たり前ですね。そして、タイミングの悪いことに、蔵六は紗名に会う直前にヤクザに頼まれた仕事で事務所を訪れていたのです。そのせいでなお疑われてしまうのです。

ところが紗名は消えていなくなり、あさひとよながは上の命令で解放、ついでにこのことは忘れろと釘を刺され、世の中からは証拠になる画像や映像が消え、現場も元通りで、蔵六の車もすっかり元通りになっています。蔵六ももちろん無罪放免です。

帰り道、蔵六は「気味が悪い」という理由で大事にしていた車を売り払ってしまいます。これも染まらない一般常識を持った人だからこその行動ですね。

「ホントに口に利き方を知らんなぁ」

『アリスと蔵六』第1話「赤の女王、逃げる」より © 今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

再び蔵六の前に現れる紗名。「私の家来にしてやろう!喜ぶがいい!」というと返しが「椅子の上に立つんじゃねぇえ……、店で大声を出すな」です。

そう怒りつつも、3日ご飯を食べていないという紗名に食事を与えます。

紗名は『アリスの夢』と呼ばれる能力者たちがまだたくさんいる研究施設を破壊して友達を助けたいから手伝って欲しいと蔵六の懇願します。

蔵六は飯と宿のめんどうはみてやる、と言います。そしてもう能力を使うなと諫めます。紗名は無邪気に自分は「なんでもできる」し、蔵六の「頭の中をのぞいた」、そして「孫がいる」ということを言い当てました。それを取引材料にしようとした紗名のことを蔵六は叱ります。

おそらく紗名が初めて触れた人の優しさだったのでしょう。蔵六のジャンパーをつまむシーンは非常に感動的でした。

花屋である蔵六の仕事場で花を見る紗名の表情も印象的です。きっと美しい花が咲いているところなんて初めて見たのでしょうね。

こうして身寄りのない、でもスゴい力を持った少女紗名と花屋の蔵六の物語が始まりました。

これは、これからの展開が非常に気になります。来週も楽しみです。

EDも素敵だった

『アリスと蔵六』第1話「赤の女王、逃げる」より © 今井哲也/徳間書店・「アリスと蔵六」製作委員会

曲の良さもさることながら、映像も素敵です。曲と映像が織りなすストーリーというのでしょうか。紗名にも幸腹が待っているような、そんな予感をさせるEDです。

見終わったあとに心が温まるような、そんな余韻にひたれる、素敵なEDでした。





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